遠くて、中心から遠く離れた、中心世界から隔離された場所。
「最小限主義の心理学」不定期連載第15回
■最適な場所
灯台の見える崖の上にポツンと佇む小さい家。
世間と隔離されたその家で、薪を割り、火をおこし、
時折遠くを見つめる目がかっこよくて、あごひげは伸ばし放題。
できれば、
そんな暮らしに憧れて、
だから、時折、そんな暮らしに憧れる。
今は年を重ねた分、もっと渋く崖の上に佇める。
では、どこが最適な場所だろう?
たとえば、映画『バベットの晩餐会』に出てくる寒村は、
ひろげると、カナダ、アラスカだっていい。
遠い町。とおくて、ここから行きづらい。
- 1
- 2